すろ〜・らいふ

『銀河鉄道の夜』 は夢の世界

ますむらひろしさんの 『銀河鉄道の夜』 は、わたしが人間関係に疲れたときに読む本のひとつです。
夢のような世界に癒されます。

これ、実は、かの宮沢賢治の 『銀河鉄道の夜』 の マンガ版

なので、活字や名作アレルギーのひとでも、さらっと手軽に読めます。

銀河鉄道の夜―最終形・初期形〈ブルカニロ博士篇〉

むかし文庫本で読んだ時には全然その良さが分からなかったこの作品、この本を読んで開眼です。
「こんなに素晴らしい物語だったのかあ…」と見直しました。

原作は、主人公のジョバンニとその友人カムパネルラが “ほんとうのさいわい” を求めて幻想的な銀河鉄道の旅をするという物語。

それが、ますむらさんというフィルターを通すと…。
なんと、登場人物がすべて猫に。

一見びっくりな発想なんだけど、不思議なことに、これがすごくしっくりはまっています。宮沢賢治さんの感性と、ますむらさんの独特な世界とが調和しているんです。

“ころんころん” と水の湧くような音が聞こえ、 “ポクポク” と雁のお菓子を食べる。 そんな、懐かしいような やわらかい音があちらこちらに散りばめられています。

「あ。この感覚、夢で見た…」と思わせられる、夢の世界。

物語の背景は知らないけれど、これ、きっと宮沢賢治のみた夢がベースになっているんだと思う。

やさしいような、もの悲しいような…透明感にあふれる、オルゴールのような作品です。

夜空を眺めたい気分にさせられる、わたしの癒しの一冊…。

まだ出会っていないひと・ちょっと疲れているひとにはおすすめの、 『銀河鉄道の夜』 です。夢をみましょう。

2006/09/24

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