Dec 232011
 

イギリスに引っ越してきたのは、ちょうどイギリスの小学校の新学期を目前に控えた時期。
大慌てで所轄の州の役所 (county council) に電話して、就学年齢のこどもがいて公立小学校 (state school)注1 に入学希望の旨を連絡。すると、学区 (catchment area) の小学校からすぐ折り返し電話がかかり、
「今すぐ面接に来てください。明日から新学期ですので、それに間に合わせないと!」
と話が早い。

慌てて邪鬼と一緒に駆けつけると、ニコニコ顔のおじちゃんに入り口で迎えられ、校長先生だと自己紹介される。
「新学期にぎりぎり間に合って良かったですよ。明日から生徒が来るというのでみんな大忙しでね」と、座る暇なく、突然そこから学校内ツアー開始!

うねうねと、各学年の教室を歩いてまわる。そこかしこに明日の準備に大わらわな先生たちがいて、 “Hi” と挨拶を交わしつつ。

長: 「…で、以上です。何か質問はありますか?」とあっ気なく終わったのは10分後。
さ : 「え~と…ありません」
長: 「日本と違うところはありますか?」
さ : 「教室のレイアウトが違います。日本では前に黒板があって、それに背を向けて教卓が、そして先生と黒板に向かうかたちで机が整列されています。主に先生からの top-down 式ですね。でも、ここでは班ごとに中心に向かって小さな円になっていて、生徒にもっと重点がおかれている気がします」
長: 「なるほど」
さ : 「あと、校舎も日本では4階建てくらいで大きくて生徒総数が多いですけど、こちらは平屋で生徒も少なくてこじんまりしてますね」
長: 「ほお」
さ : 「あ、あと日本の公立小学校では制服がありません。こちらとは逆にカバンの種類(ランドセル)は決められてますけど」

「日本だとやっぱり、最新の大画面インターアクティブ・デジタル黒板とか、
学校もすごくテクノなんですかね?」
と、そばにいた先生が会話に飛び込んできたときには笑った。
いや、黒板には粉まみれの白墨を使います。
公立小学校は思いっきりアナログですから

その後受付に戻り、住所や緊急連絡先などの生徒情報を記入する用紙と、入学のしおりを渡される。上着だけは校章入りの指定のものでなければダメだというので、その場で現金で購入。水筒も必要と言われ買った。白いポロシャツや黒い靴などの他の物はどこで揃えてもいいそうで。

そして子どもの学年判定のために生年月日が証明できるIDを要求され、日本のパスポートを見せる。ついでに、英語力の不足が心配なので学年をひとつ下げてもらうようにお願いする。

長: 「英語は苦手ですか」
さ : 「日本語:英語は8:2くらいで、日本語が母国語です」
長: 「う~ん…、まあいいでしょう。じゃ、明日お待ちしてます」

2年前に他の州の小学校で校長先生に直に入学申請したときとはずいぶん違う。そのときは、当時持ってなかった イギリス・パスポートの提示 を求められた上に、「校長には入学許可を与える権限が無いので、書類を揃えて市役所への申請になります。数週間かかるので早めにしてください」と言われたので、今回のこのすんなりさは意外だった。

地域で対応にずいぶん差があるなあ。
ま、何にせよ今回は楽でよかった♪

…と喜んだのも束の間。入学前に揃えなければいけないものの多さを見てぶったまげる。
速攻でショッピングセンターに向かい、邪鬼とふたりで手分けして3時間も走りまわり、それでも学用品が全部は揃えられなかった…
げそっ

教訓:入学準備には時間的余裕を持ってあたるべき。学校指定の制服やその他一式を揃えるとそれなりのお金もかかります。


注1:公立学校はイギリスでは “state school” です。『公立』部分を直訳して “public school” としてしまうと、『有名私立学校』の意味になり、誤解を招くので注意。

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